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枯渇を満たすもの

  • 執筆者の写真: sitsukiillustratio
    sitsukiillustratio
  • 6月12日
  • 読了時間: 2分

更新日:6 日前

枯渇。


ご依頼作業でも、自主制作でも作り続けていると枯渇する部分が出て来ます。

アウトプットだけを続けるのは難しく、インプットをする時間もとても大切です。


そこで先日、「印刷博物館」と「インターメディアテク」に行って来ました。


どちらの博物館もじっくりゆっくりと展示物を観て回ると、心が落ち着き、

心も頭も満たされます。

自然の中に行くのも、散歩に出るだけでも良いのですが、やはり博物館という空間と、その空間の空気もまた特別で…

そこに身を置くだけで、独特な空気の質感と静けさが体の中と頭の中、心の中に満ちていきます。


不思議に絵画よりも、イラストなどから遠い分野の方が満たされるんですよね。


印刷博物館で特別展示されていた、「Graphictrial」という企画展示がまた素晴らしかったです。新しい印刷技術を探るというコンセプトで、印刷技術や材料を模索し、組み合わせ、2次元からその先へを表現しようとしているように感じました。

今やSNS上はリール、動画、3次元、AIが溢れる世界ですが、印刷の持つ力と、ヒトが組み合わせて作り上げるそのモノ自体が持つ美しさとパワーに心を掴まれました。

動いてなくても動きは伝えられる…と申しますか…。何でもかんでも動画でなくていいな、と。静止画からヒトの脳は刺激を受け、今まで集積してきた記憶からその瞬間の動きを想像し、感動することができる、と。

まだまだヒトは作り上げられる。

ヒトの手から生み出すものは何者にも変え難く美しく、力強く、伝えてくるパワーを持っている…そんなことを教えていただけた気がしました。


インターメディアテクはもう空間のデザインが素晴らしいですよね。

どこを切り取っても、統一されたあの空間の雰囲気が素晴らしいです。

あの空間をデザインされた方がすごいです。わかっていらっしゃる、私たちが何に心掴まれるのかを。どんな空間だったら別世界を感じ取れるかを。

先人の方々が研究のために集めてこられた、たくさんの標本たち。

現実を忘れて、お話の世界に入り込んでしまったような気さえして来ます。


本当に素晴らしい時間でした。

満足!


そして、満たされた頭と心で毎年必ず描きたくなる紫陽花の水彩画を描きました。

色合いともに美しく描けたと思っております。




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